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チベットの地下資源   

チベットの地下資源問題については、以前からいろいろなところで指摘されていますが、今日のNBonlineに記事が出ていたので紹介したいと思います。

青蔵鉄道沿線地域で発見された鉱床の資源価値は1250億ドルと評価されているそうです。その資源収奪の手段が青蔵鉄道というわけですね。チベット人はこれを目当てに漢民族がチベットにどっと押し寄せ、チベット人が駆逐されることを心配しているそうです。(2007年時点、ラサの人口の約60%が漢民族)

2007年5月には、聖なる山の一つ、ヤラ山で始まった鉱山の開発をやめさせようと、数百人規模の暴動が発生。8人の代表者が四川省成都の省政府に開発中止の嘆願に行ったところ、彼らは今、行方不明になっているとのこと。

当然資源開発に伴う環境破壊の心配もあります。すでに欧米企業も開発に参入してきているそうで、ダライラマも外国企業に注意深い検討を呼びかけたそうです。

鉱物資源以外にも、チベット西部に“超大型石油・ガス田”等が発見されているため、ラサからさらに西200キロの町、シガツェまでの鉄道延長が、中国の優先度の高いプロジェクトとされているそうです。

現状、中国では資源確保が最重要課題とされているそうです。中国も全然余裕がないので、これを止めるのは難しいと思いますが、先進国の姿勢も問われるところですよね。
環境破壊本当に取り返しがつかないので、極地での資源開発は本当に慎重を期して欲しいと思います。(南極での資源採掘も厳しく制限されていますし、、、)


チベット騒乱の背後に地下資源問題-青蔵鉄道の本当の意味
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080403/152118/?ST=print

by chy9929 | 2008-04-08 13:50 | チベットのこと

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