所変われば
2008年 10月 16日
今ブログ打ってたら、タッチパットを変に触ったのかページが戻ってしまい、30分くらいかけて書いていた文書が飛んでしまいました。
さすがにもう打ち直す気になれないので、記憶とメモを頼りに簡単に書いてしまおうと思います。
今朝の朝日の記事で四川大地震の時に救助活動を行った尹春竜さん(20)のことが書いてあったのですが、彼は1ヵ月間救助活動を行って70人を救助。粉じんを吸い込み続けて体調を崩し2週間入院したそうです。
その後「優秀ボランティア10人」に選ばれて北京で表彰されたものの、形ばかりの勝算は受けても地震前と生活は変わっていないことに不満を感じている。「期待していた政府や党の役職も、華々しい企業のチャンスもなかった」
と、ここまでは「ふーん」と思いながら読んでいたのですが、彼はシイタケ農家で年間の売り上げは日本円にして約36万円ほど、救援活動の報奨金として企業などからもらった約100万円の全額をシイタケにつぎ込んだが、大雨で全滅。鬱屈がますます募った。。。。とのこと
売上が36万ってことは利益はもっと低いはずなので、年収の数倍のお金を一気に事業に突っ込んで失敗するというギャンブル性の高さにも驚きましたが、いったいどれくらい期待していたんだろう、、、と思いながら記事のつづきを読んだところ、背景にはお国柄の違いがあったようです。
中国では災害救援に尽力した人を「英雄」と称えて処遇してきた歴史があり、ボランティアの「見返り」に昇進や抜擢を意識する伝統も残る。だが、「抗震英雄」に選ばれた人のほとんどが当局者やメディアの脚光を浴びやすい女性や子供たちで、農民や普通の市民に不公平感が生じた。
たとえば女性警官の蒋敏さんは親族10名を失いながら職務を続けたとの理由で「第1級英雄模範」に選ばれ、聖火リレーでは四川省の第一走者の栄誉を受けた。
同級生を助け出した高校生2人は、中国最難関の北京大学と清華大学への入学が試験なしで認められた。
被災地には、格差社会の「負け組」から「英雄」への一発逆転を夢見た人たちの失望も漂い始めている。
被災者を助けたいという意識が動機のほとんどだったとしても、がれきを掘りながら心のどこかでそれが「金鉱で一攫千金」みたいな意識とリンクしているボランティアが少なからずいたとしたら、なんとも生々しい。。。
正直ボランティアもけっこう動員が混ざっているんだろうなとは思っていましたが、一発逆転を夢見て被災地に駆けつける人がいることは想像していませんでした。
逆に中国の人は日本のボランティアとかを見て「英雄になりたくて駆けつけてきているんだろうな」とか思ったりするんでしょうか?
バックボーンが違う人たちの思考を理解するのは難しいと改めて思ってしまいました。
さすがにもう打ち直す気になれないので、記憶とメモを頼りに簡単に書いてしまおうと思います。
今朝の朝日の記事で四川大地震の時に救助活動を行った尹春竜さん(20)のことが書いてあったのですが、彼は1ヵ月間救助活動を行って70人を救助。粉じんを吸い込み続けて体調を崩し2週間入院したそうです。
その後「優秀ボランティア10人」に選ばれて北京で表彰されたものの、形ばかりの勝算は受けても地震前と生活は変わっていないことに不満を感じている。「期待していた政府や党の役職も、華々しい企業のチャンスもなかった」
と、ここまでは「ふーん」と思いながら読んでいたのですが、彼はシイタケ農家で年間の売り上げは日本円にして約36万円ほど、救援活動の報奨金として企業などからもらった約100万円の全額をシイタケにつぎ込んだが、大雨で全滅。鬱屈がますます募った。。。。とのこと
売上が36万ってことは利益はもっと低いはずなので、年収の数倍のお金を一気に事業に突っ込んで失敗するというギャンブル性の高さにも驚きましたが、いったいどれくらい期待していたんだろう、、、と思いながら記事のつづきを読んだところ、背景にはお国柄の違いがあったようです。
中国では災害救援に尽力した人を「英雄」と称えて処遇してきた歴史があり、ボランティアの「見返り」に昇進や抜擢を意識する伝統も残る。だが、「抗震英雄」に選ばれた人のほとんどが当局者やメディアの脚光を浴びやすい女性や子供たちで、農民や普通の市民に不公平感が生じた。
たとえば女性警官の蒋敏さんは親族10名を失いながら職務を続けたとの理由で「第1級英雄模範」に選ばれ、聖火リレーでは四川省の第一走者の栄誉を受けた。
同級生を助け出した高校生2人は、中国最難関の北京大学と清華大学への入学が試験なしで認められた。
被災地には、格差社会の「負け組」から「英雄」への一発逆転を夢見た人たちの失望も漂い始めている。
被災者を助けたいという意識が動機のほとんどだったとしても、がれきを掘りながら心のどこかでそれが「金鉱で一攫千金」みたいな意識とリンクしているボランティアが少なからずいたとしたら、なんとも生々しい。。。
正直ボランティアもけっこう動員が混ざっているんだろうなとは思っていましたが、一発逆転を夢見て被災地に駆けつける人がいることは想像していませんでした。
逆に中国の人は日本のボランティアとかを見て「英雄になりたくて駆けつけてきているんだろうな」とか思ったりするんでしょうか?
バックボーンが違う人たちの思考を理解するのは難しいと改めて思ってしまいました。
# by chy9929 | 2008-10-16 22:09 | 中国